家内の母教会の婦人牧師が癌との闘病の末に天に召されました。家内にとっては霊の母親のような方でしたが、私にとっても家内との結婚を紹介していただいた、恩のある大変お世話になった方でした。
ご葬儀は、悲しみの中にも温かく明るい雰囲気が流れていました。お亡くなりになる前に娘さんに「死は悲しいことではなく、イエス様との結婚式のようなものだから、お願いだから喪服は着ないでちょうだい。それとお花も明るいバラで飾ってね。」と頼んでいたそうです。実際に、会場の教会はピンクのバラであふれ、娘さんも小奇麗な洋服姿でした。
人生の豊かさは、どれだけ愛に生きたかにあるのだと思います。そのことを今回の葬儀に参列して感じました。娘さんは、実の子ではなく施設から養子に迎えた子でした。しかも、施設で最も問題の多い子だったそうです。彼女自身が挨拶でそう語っていました。その子が今や牧師夫人となり、母親となって、亡き母のためにりっぱなご葬儀を行いました。会場には入りきれないほどの大勢の人が集まりましたが、それぞれがお世話になった、愛をいただいたとの良き思い出を持っていました。私と家内もそうでした。
人の真価は、どれだけ神を愛し、人を愛したかにあります。
「あなたの神である主を愛せよ。あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」
マルコ12:30-31