一人ひとりが尊い存在 

 今、滋賀県の大津で起きた「いじめによる自殺」が大きな問題となっています。自殺の練習をさせられたという報道もあり、あまりにも痛ましい出来事に悲しみで一杯になります。
 以前、タレントの稲川淳二さんのこんな新聞記事を読んだことがあります。稲川さんの次男は重い障害をもって生まれました。生後4カ月で手術を受ける前日、思わず次男に死んでほしいと思ったそうです。この子が生きていたら女房も長男も大変だ。小さいから葬式も簡単だし。「鼻先をつまんだら死ぬだろうな」と思い、次男の鼻先にぐっと手を伸ばしましたが、どうしても手が震えてできませんでした。翌日、手術が終わって、次男が頭を包帯だらけにし、足と腕には何本ものチューブが刺さって手術室から出てくるのを見たとき、稲川さんはたまらなくなって叫んだそうです。「由輝!オレはお前の父ちゃんだぞ。由輝っ!」稲川さんは言います。「実は、次男の名前をこのとき、初めて呼んだのです。それまでは、名前を呼べなかった。自分の中から抹殺しようとしていたんです。心のどこかで拒絶していたんです。自分が望んだ子どもなのに、オレは命を否定した。最低です。本当に最低です。何て最低な父親なんだと。」さらにこう続けます。「私がね、今回、こんなみっともないことも、あえてお話ししたのは、みなさんに分かってほしいという一心、それだけなんです。世の中に要らない人、要らない命なんてないんですよ。それだけは、分かって下さい。」(5.24朝日新聞)
 聖書も言います。要らない人、要らないいのちは、この世にはない。一人一人が神さまによって創造された尊いいのちなのだと。私たちには、私たちを愛している魂の父親がいるのです。一人ひとりが大切な存在なのです。

  「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」(イザヤ43:3)
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by sayama_church | 2012-07-19 22:11 | 牧師の窓 | Comments(0)
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