私たちは、ついつい他者を批判したり、裁いたりします。何気ない会話でもフッとそうした言葉を口にしてしまうことはないでしょうか。先日、ある会合であからさまではないにしても、暗に他者を批判するような発言をした自分に気が付き、後で悔い改めたことでした。
主イエス様はこう言われました。「さばいてはいけません。さばかれないためです。あなたがたがさばくとおりに、あなたがたもさばかれ、あなたがたが量るとおりに、あなたがたも量られるからです。また、なぜあなたは、兄弟の目の中のちりに目をつけるが、自分の目の中の梁には気がつかないのですか。」マタイ7:1-3
ここで主イエスは、人を裁くとき、その裁いた尺度で自分も裁かれることになるから注意しなさいと言われたのです。もし、主にある兄弟のなかにちりのような小さな欠点を見つけたならば、自分にはそれ以上の梁のような大きな欠点があることに気づきなさいとも言われたのです。正しく、また究極的に人を裁くことのできるお方は、主だけです。
不思議なことですが、人は他者にしたように自分にも返されます。人を量るように自分も量られるのです。ものごとには、私たちが知らない隠された一面があることを弁えて、安易に人を批判することはしまいと思わされたことでした。