Y姉が主の御許に召されました。年を重ねて、金沢から身内が住まう狭山に来られ、近くのケアハウスに入居されたのを機会に私たちの教会に集われるようになりました。そして7年前に転入会されました。
上品で、お年にしては少女のような雰囲気をお持ちの方でした。ご葬儀の打ち合わせの時に身内の方からお伺いしたところによると、若い頃明治学院に在学中に信仰に導かれて洗礼を受け、金沢にある母校の北陸学院の短期大学と高校で教師をされていたそうです。金沢という仏教の強い土地柄のノンクリスチャンの家庭に生まれ育ちながらキリスト教信仰に導かれたのは、北陸学院、明治学院と言うミッションスクールで学ばれた経験が大きかったのでしょう。Y姉の良い影響もあったと思いますが、お二人の妹さんもクリスチャンになられました。一人の女性の人生に深く関わって下さった、主の愛の御手を覚えたことです。
主イエスは次のように言われました。「まことに、あなたがたに言います。子どものように神の国を受け入れる者でなければ、決してそこに入ることはできません。」マルコ10:15
Y姉との交わりを振り返って心に通う御言葉です。学識のある方でしたが、幼子のように主イエスを受け入れ、幼子のように主イエスを主と仰いで、80年の人生を歩まれたのではないでしょうか。彼女が晩年入居された施設には、図らずも教会の姉妹が勤めていますが、Y姉はとても穏やかな方で、皆から愛されていたと教えてくれました。幼子のように主を受け入れ、歩む人は幸いです。