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終戦記念日 

 今日は終戦記念日です。終戦と言っても、65年も経ており、若い人にはあまり実感が湧かないかもしれません。かく言う私もその一人ですが。
 戦後の日本は、ご承知のようにアメリカの圧倒的な軍事力の傘の下に平和を享受してきました。しかし、悲しいことにその平和は必ずしも日本の精神性を高めることはせず、むしろ文化、政治、社会は爛熟、退廃して、平和ぼけだと言われる始末です。さらに悲しいことは、こうした精神性の退廃を戦後の自由主義、民主主義、平和主義のせいにして、戦前の精神、国家主義の復活を説く声が大きくなってきたことです。
 何が間違っていたのでしょか。もしかしたら過去の過ちを悔い改め、けじめをつけることをしないできたご都合主義があるのではないでしょうか。妹尾河童著の「少年H」という本があります。この本は妹尾氏の自叙伝的小説です。Hは旧制中学のときに終戦を迎えます。彼は、教師たちが軍国主義から何事もなかったかのように民主主義に変わるのに反発します。本当は民主主義こそが彼の願いなのですが、何のけじめもつけずに.転向する教師に違和感を持つのです。彼は思います。「自分の今までの考えを訂正し、私は間違っていたと生徒の前で言うべきだ。それができない教師はやっぱりダメだ。」
 もしかしたら日本全体が、過去の過ちを直視して、悔い改め、けじめをつけることなく、戦勝国のアメリカが言うことだからとのご都合主義で民主主義、平和主義を受け入れてきたのではないでしょうか。悔い改めは、新しく出発するために大切なことです。もし、日本がこの点に明確に立つならば、平和を造り出す国になることができるのではないでしょうか。

    「平和をつくる者は幸いです。その人は神の子と呼ばれるからです。」マタイ5:9
by sayama_church | 2010-08-15 20:55 | 牧師の窓 | Comments(0)
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