先週は、数年ぶりに体調を崩してしまいました。ここ3年ほど寝込んだ記憶がないので、風邪とは言え、少々つらい思いをしました。寝床の中では、熱があって聖書も読む気がせず、「主よ、主よ。」と唸ることが多かったのですが、ようやく治りかけたころ、一つの聖書の言葉がやけに心に通ってきました。それは、主イエスがピラトに答えた言葉です
。「わたしの国はこの世のものではありません。」(ヨハネ18:36)
主イエスは、悪魔にこの世のすべての栄耀栄華を見せられ
、「もしひれ伏して私を拝むなら、これを全部あなたに差し上げましょう。」(マタイ4:9)と言われたとき、それを言下に退けられました。主イエスの国はこの世のものではなかったからです。しかし、主イエスと寝食を共にした弟子たちには違いました。彼らは、誰が一番偉いかと議論し合い、主イエスが王位に着いたあかつきには、自分こそが右大臣、左大臣にしてもらいたいと野心を抱いていました。
私は、寝床の中で「わたしの国はこの世のものではありません。」との主イエスの言葉に何度も思いを寄せながら、主イエスの十字架の血によって滅びゆく世から贖われ、主のものとされた私にとっても、「わたしの国はこの世のものではない。」のだと教えられたことでした。神の国を目指して、歩み続けさせていただきましょう。