主イエス様の復活を記念するイースターを越えての歩みをしています。私たちは、よみがえりのイエス様を身近に覚えながら、毎日を過ごしているでしょうか。
聖書の中に、よみがえられたイエス様とペテロとの大変興味深い会話があります。場所は、ガリラヤの湖です。そこは、イエスが十字架に掛かられる前夜、「わたしは、よみがえってから、あなたがたより先に、ガリラヤへ行きます。」(マタイ26:32)と言われたその場所でした。
夜明け頃、弟子たちが漁をしている湖の岸辺にイエスは立たれました。「あれは主だ。」とのヨハネの声に、ペテロはあわてて上着をまとい湖に飛び込みました。やがて他の弟子も加わり、皆で食事をとった後に、イエスはペテロにこう語り掛けました。「ヨハネの子シモン。あなたはわたしを愛しますか。」しかも、3度。それは、まるで3度イエス様を知らないと言って、裏切ったペテロの心の傷を癒すようでした。
この「あなたはわたしを愛しますか。」という主の質問は、クリスチャン生活を支えているものが何かをはっきりと教えています。それは、イエスに対する愛です。クリスチャンとは、イエスに愛されていることに心震え、イエスを愛する人です。
毎日の平々凡々とした繰り返しの中でも、慌しく忙しい営みの中でも、私たちを支え、人生の方向を定めるものは、「わたしは、イエスを愛する。」という一点です。
私たちは、イエスによって罪が赦され、魂が救われ、心に平安をいただきました。そしてイエスを愛しているのです。そして、この愛するイエスと共に人生の旅路を歩んでいるのです。
(2006.4.23)