キングスガーデンでは、毎日礼拝の時間がありますので、私も月に1回、礼拝のご奉仕に伺っています。特養に入所されている男性のKさんは、いつも私の顔を見るなり「愛しています!」と口にされます。説教が終わると祈りの時間になるのですが、司会者が「小坂先生に祈ってもらいたい人はいますか?」と尋ねると真っ先に手を挙げられます。牧師としてまんざらでもない気持ちになります。
ところがです。先日、協力牧師会があった際に、ひとりの牧師がこう話されました。「私は、Kさんに『愛しています!』と声を掛けられて、いつも慰められています。」するとその場に参加していた牧師たちが、口々に言い出したのです。「えっ?Kさんは私だけに言ってくれているのかと思っていた。」どうやら、だれにでも「愛しています!」と声をかけていたようです。皆がドッと吹き出し、笑いこけてしまいました。牧師たちは皆、Kさんの言葉に慰めと励ましを受けていたのです。Kさんは、牧師の牧師だったわけです。
ところで、主なる神様も、私たちに声を掛けておられます。「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」(イザヤ43:4)「わたしは決してあなたを離れず、また、あなたを捨てない。」(ヘブル13:5)
主なる神様は、イエス・キリストにあって私たちの父であり、私たちは愛する子です。イエス・キリストの十字架の功のゆえに罪が赦されて神の子とされたことを喜び、感謝しつつ、この神の愛を信じて今週も問題と課題の多い人生を歩んでいきましょう。