「少し、スケジュールを詰め込み過ぎていない?」そう家内に言われることがあります。確かに、一日も休みなく動き回ることがしばしばあり、しかも朝6:00の早天から夜遅くまでびっしりという日もあります。そんな毎日でも少し前まではそれほど苦とは思いませんでしたが、最近は少し疲れを覚えるようになりました。いつまでも若くはないのだなと感じています。
聖書のなかに面白い記事があります。旧約を代表する預言者エリヤの泣き言です。「彼は、えにしだの木の陰にすわり、自分の死を願って言った。『主よ。もう十分です。私のいのちを取ってください。私は先祖たちにまさっていませんから。』(列19:4)エリヤは間違いなく疲れていたと思われます。バアルの預言者たちとの激しい霊的戦いの後ですから。そこに虚を突かれたように怒り狂った王妃イゼベルからの殺害予告を受けたのですからたまったものではありません。泣き言を口にするエリヤの気持ちも分かるような気がします。
しかし、こうしたエリヤに対する主のお取り扱いは恵みに満ちていました。主は、エリヤを叱るのでも、たしなめるのでもなく、パン菓子と水を備え、「起きて、食べなさい。」(列19:5)と語り掛けたのです。エリヤは、食べて、飲んで、横になって休みます。主は、まずエリヤに必要なのが休息であることをよくご存じだったのです。
主は、私たちの肉体の弱さと必要を知っておられます。肉体が弱まると霊性も弱まる傾向があります。無理をせずに、適度の休息を大切にしたいものです。