日大アメフト部

 ここ数日、日大のアメフト部の反則行為を巡ってメデイアが騒然となっています。反則行為をした選手が会見を開いて真摯な謝罪と経緯を説明したことに世論は同情し、そうした行為を指示した(?)と思われるコーチ、監督に非難が集中しているようです。報道を聞いていると、どうやら監督、コーチが、とても有望ではあるが優しい性格の選手の闘争心を掻き立てるために敢えて精神的に追い込んでこのような行為をさせたようです。

 私は、このニュースにカインのことを連想しました。カインは、土を耕す者で収穫した作物を主へのささげものとしましたが、主は目を留められませんでした。自分の手の業によって神に受け入られようとしたからだと思われます。一方で弟のアベルは神の憐れみを求めて羊の初子、しかも最良のものをささげて神に受け入れられます。カインはアベルを殺しました。そして彼は神を呼び求めるのではなくて自分の力だけに頼って生きる人々の始まりとなりました。

私たちが生きている世界は、カインの価値観が支配している世界です。自分の力と手の業がすべてであり、それを誇り、それによって生きる世界です。人に求められるものは強さです。たとえ他人を踏み倒してでも勝たなければ意味がありません。日大の監督は、こうした価値観の中で成功し、それを部員にも徹底的に教え込もうとしたのかもしれません。

しかし、こうした世界で、心が傷つき、精神のバランスを崩す人が後を絶たちません。今日の社会の不安の遠因の一つはそこにあるように感じられます。福音によってこの世界が変わる必要があるのではないでしょうか。「時が満ち、神の国は近くなった。悔い改めて福音を信じなさい。」マルコ1:35


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by sayama_church | 2018-05-27 20:01 | 牧師の窓 | Comments(0)
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